米海軍、新対レーダーミサイル「AARGM-ER」の実射試験に成功

(写真:US Navy)

ノースロップ・グラマンは8月2日、同社が開発を進めている新対レーダーミサイル「AARGM-ER」が、初の実射試験に成功したと発表した。

カリフォルニア州のポイント・マグー射場でアメリカ海軍が行なった試験で、AARGM-ERはF/A-18スーパーホーネットから発射された。ノースロップ・グラマンは新設計による長射程化を実証できたとベている。

AARGM-ERはアメリカ海軍と海兵隊、イタリア空軍で運用されている対レーダーミサイル「AARGM」の射程延伸型で、2021年7月の時点ではアメリカ海軍の F/A-18E/F スーパーホーネットとEA-18G グラウラー、アメリカ空軍のF-35A、アメリカ海兵隊の F-35B、そしてアメリカ海軍とアメリカ海兵隊の F-35C への統合が予定されている。

HARMとAARGMは本体中央部の安定翼を設け、この安定翼で挙動を制御していたが、AARGM-ERは安定翼を廃止してミサイルのほぼ全体にフィレットを設け、後部の可動翼で挙動を制御する。これによりF-35のウェポンベイへの収容が可能となっている。
ミサイルはステルス性能と空力性能を考慮してデザインされており、この形状と燃焼時間が延長されたロケットモーターの組み合わせにより射程を延伸している。

ノースロップ ・グラマンで先進兵器担当バイス・プレジデントを務めるゴードン・ターナー氏は今回の実射試験成功を受けて、「技術製造開発フェーズを通じて、ノースロップ・グラマンは、アメリカ海軍の搭乗員を守り、その能力を強化する、適価で緊急を要するこのミサイル能力を引き渡す能力を実証してきました。アメリカ政府と開発企業のチームを祝したい。これは AARGM-ER が実運用に一歩近づく、成功へのさらなるマイルストーンです」とのコメントを発表している。