エアバス、自動空中給油システム「A3R」の飛行試験キャンペーンを完了

A3Rを使用してF-16Dへ給油を行なうシンガポール空軍のA330-200MRTT(写真:Airbus)

エアバスは5月20日、シンガポール空軍と共同で進めている空中給油・輸送機の能力向上計画「SMART MRTT」を構成する自動空中給油システム「A3R」の認証に向けた飛行試験キャンペーンが完了したと発表した。

「SMART MRTT」のインフォグラフィック(画像:Airbus)

A3Rはシステムが機動すると、フライングブーム・コントロールシステムが自動的にブームを自動的に受油機の受油口に接続し、受油機の安定性の低下や給油機側の誤動作が発生した場合は、自動的に受油機からブームを切り離す仕組みとなっており、受油機に対しても自動化されたパイロット・ディレクターライトで合図を与える。

(写真:Airbus)

エアバスは2018年7月にオーストラリア空軍のA330MRTTから、同社所有のA310開発用空中給油機へのブームに自動接続テストに成功しており、2021年初頭からはシンガポール空軍、シンガポール国防科学技術庁と共同で、A3Rシステムを搭載したシンガポール空軍のA330-200MRTT空中給油・輸送機から、A330-200MRTTやF-16D、F-15SGへ合計88回の接続試験を実施。エアバスは試験期間中に約30tの燃料の空中給油を行なったと述べている。

エアバスは今後、2021年末の認証取得を目指して、A3Rの最終バージョンと認証取得に向けたロードマップの準備を進めていくとしている。