イタリア陸軍参謀総長、「チェンタウロ2」戦車駆逐車の生産状況を視察

ボルツァーノ工場で展示された「チェンタウロ2」をはじめとするイベコの装輪装甲車(写真:IVECO)

イベコは2月16日、イタリア陸軍参謀長のサルヴァトーレ・ファリーナ中将が、同社のボルツァーノ工場を訪問し、同国陸軍が導入する新型戦車駆逐車「チェンタウロ2」などを視察したと発表した。

チェンタウロ2は現在イタリア陸軍が運用してるチェンタウロと同様、8×8の装輪装甲車をプラットフォームとしているが、車体は新規設計されている。
主砲はチェンタウロの52口径 105mmライフル砲から45口径120mm滑腔砲に強化されており、砲弾の自動装填装置を搭載したことで、乗員はチェンタウロの4名から3名に減少している。

車体の全周と砲塔上部、車体下部はモジュラー装甲を採用しており、底部はV字型の耐地雷構造となっている。またレーザー感知器、IEDジャマーを装備しているほか、敵味方識別装置の装備により、同士討ちのリスクを低減している。

エンジンはイベコのユーロⅢディーゼルエンジン(720馬力)で、7速オートマチックトランスミッションと組み合わせている。路上最大速度は105km/h、最大航続距離は時速70km/h、路上走行時で800kmと発表されている。

イタリア陸軍はチェンタウロ2 150輌の調達を要求しており、イベコと主砲及び砲塔を担当するオート・メラーラコンソーシアムとイタリア陸軍の軍備総局は2018年に10輌、2020年12月に86輌(10輌のオプション付き)の契約を、それぞれ締結している。
なおイベコはファリーナ中将の訪問に合わせて、チェンタウロをベースに開発された「フレッツァ」歩戦闘車の指揮通車型「デジタル・タクティカル・コマンドポスト」も発表している。指揮通信車型は指揮官用ユニットと移動司令部ユニットの2種類の車輌から構成されており、いずれも最新の通信機器の装備により、イタリア軍の戦闘指揮ネットワークへシームレスな統合が可能となっている