NATO(北大西洋条約)に加盟するフランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、イギリスの5カ国は11月19日、次世代回転翼機関する多国籍プロジェクトを開始すると発表。5カ国の国防担当閣僚はオンラインでプロジェクト合意書への署名を行なった。
このプロジェクトは、現在5ヵ国の軍が運用し、2035年から2040年以降に運用寿命を迎える中型多目的ヘリコプターを後継する新型機の開発を視野に入れ、 技術、生産方法、運用コンセプトにおける最近の幅広い進歩を活用して、新型機に必要とされる要件に対応するソリューションを開発することを目的としている。
5ヵ国の専門家は今後数年間に渡って、強固な要件書と多段階の協力計画の策定を経て、網羅的な作業プログラムを実施していく。
NATOのミルチェア・ジオアナ副事務総長は、「資源を投入し、多国間の枠組みを通じた開発イニシアチブを展開して、同盟国が利用可能な最高の能力を備えていることを確認するこのプロジェクトは、NATOの技術的優位性を維持するために有益である」とのコメントを発表している。