インドネシア、オーストリアと中古ユーロファイターの購入交渉を開始?

オーストリア空軍のユーロファイター(写真:EurofighterGmbH)

オーストリアの新聞「クローネ」は9月6日、オーストリアのクラウディア・タナー国防相が、インドネシアの同国空軍が運用している15機のユーロファイターの購入に対する関心を正式に確認し、インドネシアのプラボウォ・スビアント国防相との間で、具体的な売却交渉に入る予定であると述べたと報じた。

オーストリア空軍は15機のユーロファイターを運用しているが、全機が初期型のトランシェ1仕様機で、赤外線捜索追尾装置「PIRATE」や、BVRAM(視程外射程空対空ミサイル)の運用能力を備えておらず、限定的な空対空戦闘能力しか備えていない。

またドイツ、イタリア、スペイン、イギリスの各空軍でユーロファイターの能力向上が進む中で、トランシェ1仕様のユーロファイターの運用コストが高くなっていることから、オーストリア政府はユーロファイターと老朽化が進むサーブ105練習機を退役させ、18機の新戦闘機で置き換える方針を明らかにしていた。

インドネシアはロシアとの間でSu-35 11機の導入交渉を進めているが、インドネシアは財政難から生ゴムなどでの現物弁済を求めているとの報道もあり、2020年9月の時点では正式契約に至っていない。

このためインドネシア政府はSu-35の導入を諦め、オーストリアからユーロファイターの中古機を導入してアップグレード改修を施し、戦闘機戦力の強化を図る方針に切り替えたのではないかとの見方もある。