ロールス・ロイス、没入型VRトレーニングサービスを開始

仮想空間上でG650に搭載された「BR725」エンジン(画像:Rolls Royce)

ロールス・ロイスは5月13日、COVID-19の世界的な流行を受けて、同社が掲げる「インテリジェント・エンジン」ビジョンの一環として行なっている、没入形バーチャル・リアリティ(VR)技術を駆使した顧客向けトレーニングサービスを開始したことを明らかにした。4

直近ではガルフストリームのフラッグシップモデルであるビジネスジェット「G650」に搭載されているBR725ターボファン・エンジンの設計、組み立て、運転といった総合的な概要を学ぶ2日間のコースが追加されており、コースを完了した受講者は、BR725エンジンの修理や非定期の整備を行なうことが可能となる。
BR725のトレーニングコースは仮想の格納庫にあるG650に取り付けられたBR725と、BR725単体の2つのシナリオに基づき、受講者は対面型のトレーニングと同様の研修を受ける。没入型環境ではそれぞれの工程の順を追った観察に加えて、仮想環境でエンジンや工具と接し、インストラクターの監督の下で実際にタスクを完了することもできる。

仮想空間上に設置されたRB725(画像:Rolls Royce)

ロールス・ロイスは没入型VRトレーニングが完全に実際のトレーニングを置き換えるものではないとした上で、柔軟性が高く、トレーニング用の実物大エンジンの配送が不要となることなど、VRによって顧客にもたらされる付加価値は非常に大きいと評価している。

またコックス・アビエーションでテクニカル・オペレーション部門ディレクターを務めるリー・ブラッドショー氏は没入型VRトレーニングについて、「変革を続ける世界の様々な課題に対処するためには、革新的な考え方が必要とされていますが、この新しいVR整備訓練コースは、その素晴らしい一例です。参加者は、これまでに無いリアルな画像、インタラクティブな機能、聴覚フィードバックに満ちた拡張環境に没入することができ、徹底的にエンジンについて学ぶことができます」との感想を述べている。