ボーイング、WEBブリーフィングでAH-64E「ガーディアン」の最新状況を説明

2019年6月のパリエアショーで展示されたアメリカ陸軍のAH-64E

ボーイングは4月23日、WEBを使用してAH-64E「ガーディアン」戦闘ヘリコプターの日本メディア向けブリーフィングを開催。同社のバーチカルリフトインターナショナルセールス部門のディレクターを務める、テリー・”T.J”ジェイミソン氏がAH-64Eの概況説明を行なった。

AH-64Eは陸上自衛隊も運用しているAH-64Dの発展型で、2020年4月に新造機とAH-64Dからの改修機の合計生産数が500機を突破している。

AH-64Eが搭載するAN/\APG-78「ロングボゥ」レーダーにはAH-64Dが搭載するAN/APG-78同様の空対地、空対空モードに加えて、マリタイム(海洋モード)が追加されており、またジェイミソン氏はUAVやドローンなどの小型目標の探知能力も強化されたと述べている。

AH-64Eによる視程外攻撃の概念図(画像:Boeing)

近年では地対空ミサイルの高性能化により、対戦車ヘリコプターの生存性が低下したとの見方もあるが、ジェイミソン氏はアメリカ陸軍が導入を前提に試験を行なっている、イスラエルのラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズが開発した対戦車ミサイル「スパイクNLOS」(最大射程25~30km)と16km以上の目標補足・照準能力を持つAN/APG-78を組み合わせることで、AH-64Eは高い生存性を確保していると説明している。

「スパイクNLOS」の実大模型

2020年5月の時点でのAH-64Eの導入国数はアメリカ、イギリスなど10ヵ国だが、ジェイミソン氏は2020年代後半までに18ヵ国に増加するとの見通しを示している。また既存のAH-64DからAH-64Eへの改修費用については、AH-64Eの新造機を導入する場合より約38%安価であるとも述べている。