三菱重工業、2019年度決算概要を発表

COVID-19の感染拡大予防のため決算説明会はWEB配信で行なわれた’(画像:三菱重工業)

三菱重工業は5月11日、2019年度決算と、中期経営計画の報道向け説明会をWEB配信によって行なった。
受注高はパワードメインの牽引により前年度に比べて3,152億円増の4兆1,686億円に達したが、事業利益は子会社の三菱航空機が開発を進めているスペースジェット事業の損失や、ボンバルディアのCRJ事業買収などを組み込んだため、295億円の赤字となった。

三菱重工業は今年2月6日に行なわれた2019年度第3四半期の決算説明会で、スペースジェットM90の初号機の納入を2021年以降に延期することを明らかにしていた。

しかし今回の決算説明会で泉澤清次社長は、COVID-19の影響により、今年3月18日に初飛行した型式証明可能な形態の飛行試験機である10号機をアメリカのモーゼスレイク・フライトテストセンターへフェリーする目処が現時点で立っていないことと、サプライチェーンにも影響が生じていることから、M90の開発スケジュールを精査し、グループ全体の置かれている厳しい状況を考慮して、適切な予算で開発を推進する方針を明らかにした。

スペースジェットM90の開発状況概要図(画像:三菱重工業)

また、開発を検討している70席クラスのスペースジェットM100についても、航空産業界の再編やCOVID-19の及ぼすエアラインへの影響などを考慮して、検討作業を見合わせていることも明らかにしている。

また泉澤社長はボーイングに供給する製品について、2020年度は777 24機、777X 18機、787 140機の出荷を計画しているが、787に関してはボーイングの状況によって増減する可能性があるとも述べている