米陸軍、シコルスキーとベルを「FARA」の試作機開発・製造企業に選定

シコルスキーが提案した「レイダーX」のイメージCG(画像:Lockheed Martin)

アメリカ陸軍は3月25日、同陸軍の新型回転翼機計画「FARA」(Future Attack Reconaissance Aircraft/将来攻撃偵察航空機)で、ロッキード・マーティン傘下のシコルスキーが提案していた「レイダーX」と、ベルが提案していた「360インビクタス」に、試作機の開発・製造契約を与えると発表した。

アメリカ陸軍は2017年9月まで、OH-58D「カイオワ・ウォーリア」を武装偵察任務に充てていたが、OH-58Dの退役後はAH-64Eガーディアン戦闘ヘリコプターがその任を引き継いでおり、FARAは現在武装偵察を行っているAH-64Eの後継機と位置づけられている。

シコルスキーが提案したレイダーXは、同社が開発した実験機「X2」の知見を基に、キャンセルされたOH-58Dの後継機計画「武装偵察ヘリコプター」へ提案するために開発された、S-97「レイダー」をベースとしている。二重反転ローターと推進用プロペラを組み合わせた基本的なコンセプトはS-97を踏襲しているが、ジェネラル・エレクトリックのT901-900ターボシャフト・エンジンの搭載を想定して機体規模がスケールアップされている。

ベルが提案した「360インビクタス」のイメージCG(画像:Bell)

ベルが提案した360インビクタスはシングル・ローターにダクテッド・テールファンを組み合わせた、S-97に比べるとオーソドックスなコンセプトの回転翼機だが、ベルは最大200kt/h(365km/h)での飛行も可能であると発表している。

アメリカ陸軍は2020年中に両社と試作機の開発・製造契約を締結し、2023年に初飛行させる計画で、FARAの導入に向けた作業を進めている。