アメリカ軍の機関紙「スターズ・アンド・ストライプス」は3月23日、アメリカ海兵隊が10年以内に戦車大隊を廃止し、歩兵部隊と砲兵部隊を削減することを盛り込んだ、大規模再編案を発表したと報じた。
アメリカ海兵隊は2019年の夏以降、アメリカの軍事的優位性が低下する中で、アメリカの軍事的優位性が低下する中で、2018年に策定された国防戦略で大きな脅威と位置づけられた中国とロシアに対抗していくため、2030年を目標とする人員・部隊・装備の再設計作業を行なってきた。
スターズ・アンド・ストライプスは2030年までに戦車大隊の廃止に加えて、歩兵大隊を24個から21個、砲兵隊を21個から5個、水陸両用車大隊を6個から4個にそれぞれ削減し、人員数も1万2,000名削減すると報じている。
またF-35BとF-35Cの飛行隊の定数を16機から10機に削減するなど航空部隊に関しても再編を行なう一方で、長射程精密誘導兵器と無人システムの導入の加速、高度な偵察能力の獲得などを図るとしている。