ロシアン・ヘリコプターズは12月26日、ロシア国防省と共同で、Mi-26重輸送ヘリコプターの改良型Mi-26T2Vの試験を開始したと発表した。
2020年末までの予定で行われる試験にはロシア航空宇宙軍も参加し、性能特性や新たに装備された機器類のテストが実施される。
Mi-26T2Vは1977年に初飛行した世界最大のヘリコプターMi-26の最新バージョンで、2018年8月に初飛行を実施し、2019年4月にロシアン・ヘリコプターズによる最初の試験プログラムを完了している。
Mi-26T2Vは最新のNPK90-2Vアビオニクススイートの採用により、あらかじめ設定したポイントまで飛行し、離陸した飛行場または代替飛行場へ着陸するまでのプロセスをすべて自動で行える能力を備えているほか、自己防御装置の能力も強化されている。
コクピットは多機能カラーディスプレイを使用するグラスコクピットを採用。また自己防御システム「Vitebsk」の採用や墜落時に衝撃を吸収するエネルギー吸収シートの採用により、従来型のMi-26に比べて生存性も向上している。