ラファエル、DSEI JAPANにドローン対処システム「ドローンドーム」を出展

ヒースロー空港などにも採用されている「ドローンドーム」(写真:Rafael advanced defense systems)

イスラエルのラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズはDSEI JAPAN 2019に、ドローン対処システム「ドローンドーム」を出展した。

ドローンドームは光学/赤外線カメラ、ドローンを制御する電波を測定するRFセンサー、レーダーでドローンを探知し、ジャミング(電波妨害)またはレーザーによってドローンを無力化する。

レーダーは周波数帯3.3-3.4GHzのSバンド全天候型三次元レーダー、RPS-42とRPS-82のいずれかを選択可能で、両レーダーとも複数のドローン(無人航空機)を検知する能力を備えており、4基のレーダーで360度全周を監視できる。

光学/赤外線カメラはレーダーと連動しており、レーダーが探知したドローンを自動的に補足・追尾する能力を持つ。解像度は明らかにされていないが、ドローンの形状や危険物を搭載しているか否かを確認できるだけの解像度を備えている。

RFセンサーは距離2.5~3.5kmの距離でドローンを検知する能力に加えて、対象となるドローンの制御に使用する周波数の分析と、個体を識別する機能に加えて、ドローンを制御している人物の位置を特定する機能も備えている。

「ドローンドーム」のコントロールモニター画面

コントロールモニターは、ドローンの飛行位置や個体などの情報が整理して表示される仕組みとなっており、一人のオペレーターで監視活動を行える。

ジャミングに用いられる「C-ガード」RD&ネットセンスシステムは、VHF及びUHF(対象波長は20~6000MHz)波を用いて制御される、遠隔操作型と自律飛行型のドローンの妨害が可能となっている。妨害の有効距離は最大8kmで、出力はマニュアル操作で自由に調整できる。妨害を行える周波数帯が広いため、異なる周波数帯の電波で制御される複数のドローンを妨害できる。

「ドローンドーム」のレーザーを照射されたドローン

レーザーは出力7kwで、ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムが開発した、レーザー照射によるドローン迎撃システム「アイアンビーム」(出力5kw)は、ドローンやロケット弾の小型目標であれば4~5秒の照射で無力化が可能とされており、アイアンドームのレーザー照射装置も、同程度の照射で無力化できるものと見られる。

ドローンドームはロンドンのヒースローおよびガトウィック空港、シンガポールのチャンギ空港などにも導入されている。ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズは日本からも購入の申し出があったことを明らかにしており、同社は日本の空港や大規模イベントなどのドローン対策への、ドローンドームのさらなる活用を期待している。

DSEI JAPAN 2019で展示された「ドローンドーム」