エアバス・ヘリコプターズ、回転翼型UAV「VSR700」のプロトタイプ初飛行を発表

11月8日に初飛行したVSR700のプロトタイプ(写真:Airbus Helicopters)

エアバス・ヘリコプターズは11月13日、同社が開発を進めている回転翼型UAV「無人航空機」のプロトタイプが、11月8日に初飛行を行なったことを明らかにした。

フランスのエクス・アン・プロバンス近郊のドローンテストセンターで行なわれた初飛行で、VSR700は数回の離着陸を実施。最長約10分間の飛行を行なった。

今回の飛行は試験のために与えられた耐空証明に基づいて行なわれており、飛行エリアが限定されていたことから約30mのケーブルが接続されていたが、今後は自由飛行に向けて試験を継続し、飛行エンベロープを拡張していく。

VSR700はギンバルが開発したカブリG2をベースとしており、開発はエアバス・ヘリコプターズとギンバルが共同で行なっている。既存の民間機をベースとしているため開発コストが低く抑えられており、ディーゼルエンジンを使用している事もあって、維持整備や燃料などの運用コストも、有人ヘリコプターやターボシャフト・エンジンを使用する回転翼型UAVに比べて低く抑えられる。

VSR700は有人ヘリコプターを補完する艦載航空機と位置づけられており、光学センサーや海上/陸上レーダーを使用したISTAR(情報収集・監視・目標補足・偵察)任務や対潜任務などへの活用が期待されている。

エアバス・ヘリコプターズはフランスのナヴァル・グループと共に、フランス海軍の艦載回転翼型UAV計画「SDAM」にVSR700を提案しており、エアバス・ヘリコプターズは今回の初飛行を、2021年に予定されているフランス海軍の艦艇における実証試験に向けて、大きなマイルストーンを達成したものと位置づけている。