ボーイング、空自向けKC-46Aの組み立て作業を開始

エバレットの767組み立て施設に設置された空自向けKC-46Aの主翼スパー(写真:ボーイング)

ボーイングは9月17日、航空自衛隊向けのKC-46A空中給油・輸送機の組み立て作業を開始したと発表。同社の公式Webサイトなどで、ワシントン州エバレットの767の製造ラインに設置された、KC-46Aの主翼桁スパーの写真を公開した。

KC-46Aは767-200ERの貨物機型の胴体に、767-200より大型の767-300の貨物機型767-300Fの主翼や降着装置、貨物室の扉と床を組み合わせており、同じ767をベースに開発されたKC-767空中給油・輸送機より全長で約2m、主翼幅で約60cm、KC-767よりそれぞれ大型化している。

給油ブームの操作はKC-767と同様に遠隔操作ステーションから行なうが、KC-767では離れて配置されていたオペレーターの遠隔操作ステーションと座席がKC-46Aは横並びに変更されているほか、新たに開発された遠隔操作ステーション「AROS」はオペレーターが専用のゴーグルを装着することで、メインディスプレイの画像を三次元映像として捉えることができる仕組みとなっている。

KC-46Aの艤装ライン

KC-46Aは駐機状態でも他の航空機への給油が可能となっており、大規模災害が発生した際、救援拠点となる空港への燃料輸送でも活用が期待できる。

防衛省は現在2機のKC-46Aを発注しており、ボーイングは2021年から引渡しを開始するとの見通しを示している。