レイセオンの「エンタープライズ」レーダー、飛行目標の捜索・追尾試験に成功

「エンタープライズ」レーダーの試験機(写真:Raytheon)

レイセオンは8月20日、同社が開発を進めている「エンタープライズ」(EASR)艦載レーダーが、飛行目標も捜索・追尾試験に成功したと発表した。

エンタープライズはアメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のフライトⅢに搭載され、フライトⅡAへの換装も予定されているAN/SPY-6(V)1レーダーの派生型で、対空・対艦戦闘、電子防御、航空管制の機能を同時に提供する。

今回の試験はワロップス島の地上戦闘システムセンターの高さ100フィートの試験塔に設置されたエンタープライズによって行われたもので、最初の試験では民間航空機を含む多数の目標の捜索・識別・追尾に成功。別のシステムの試験と並行して実施された2回目の試験では、複数の目標を数時間に渡って追尾したとレイセオンは発表している。

エンタープライズはニミッツ級空母や強襲揚陸艦に搭載する片面回転アレイ用のAN/SPY-6(V)2と、ジェラルド・R・フォード級空母や、計画中の「FFG(X)」誘導ミサイルフリゲートに搭載する三面固定アレイ用のAN/SPY-6(V)3の2種類の開発が計画されており、2019年3月からシステム・レベル試験が実施されている。

システム・レベル試験の完了後、エンタープライズは設計・開発段階から製造段階に進み、アメリカ級強襲揚陸艦「ブーゲンビル」(LHA-8)用のAN/SPY-6(V)2は、2021年の納入が予定されている。