アセルサン、能力向上改修形M60戦車をIDEFに出展

砲塔上部にセンサーマウント「TEPES」を装備したM60T

アセルサンはIDEF2019に、同社が能力向上作業を担当したトルコ陸軍のM60戦車を出展した。

トルコ陸軍のM60 はイスラエルのIMIが開発した近代化キット「サブラII」をベースとする近代化改修が施されており、改修を受けたM60T と呼称されている。

トルコ陸軍は2016年のユーフラテス・シールド作戦、2018年のオリーブ・ブランチ作戦などシリアでの非対象戦におい対戦車ミサイルなどによる攻撃で、M60Tを含む15輌以上の戦車を撃破されており、事態を重く見たトルコ陸軍はM60Tにウクライナが開発した「ザスロンL」に、アセルサンが改良を加えたアクティブ防御システム「ブラット」の追加装備を決定した。

アクティブ防御システム「ブラット」のモジュール

プラットは戦車の車体前後左右6ヵ所に装着されたレーダーとハードキル用のグレネードを一体化したモジュール、電源ユニット、コントロールパネルから構成されており、360度の脅威に対処できる。トルコ陸軍は2019年4月までに146輌のM60Tにプラットを装備している。

展示されたM60Tの宝塔には、アセルサンの開発したセンサーマウント「TEPES」(Telescopic Periscope System)が装備されていた。

TEPESは最長2.5m、最短0.7mのテレスコープマウントの先端に、デイカメラ、空冷式サーマルイメージャー、レーザーレンジファインダー、自動追尾装置、安定化装置が統合されている。

戦車や装甲車の砲塔より高い位置からの視察により、より遠くの対象物や、遮蔽物に隠れた対象物を発見しやすく、装甲車輌の生存性向上に寄与するほか、対空監視にも使用できる。

センサーマウントは360度旋回が可能で仰俯角は-10~+60度。モジュラー構造を採用しているため、コンポーネントの交換やアップデートが容易に行なえる。