コングスベルグ、JA2018に潜水艦発射型「NSM」のコンセプトを発表

コングスベルグディフェンス&スペースが出展した潜水艦発射型NSMのコンセプトモデル

ノルウェーのコングスベルグディフェンス&スペースは東京ビッグサイトで開催中の国際航空宇宙展2018東京(JA2018)に、対艦ミサイル「NSM」(Neval Strile Missile)の潜水艦発射型のコンセプトモデルを出展した。

NSMは同社が開発した対艦ミサイル「ペンギン」の後継として開発した対艦ミサイルで、ペンギンシリーズが固体燃料ロケットモーターのみを動力に使用しているのに対し、NSMTRI-40「サステナ」ターボジェット・エンジンと固体燃料ロケットモーターを併用しており、ブースト用のロケットモーターは燃焼後に投機される。射程もペンギンMk.355km以上から280kmに延伸している。

弾頭も半徹甲弾から、チタン合金製のケーシングと、非感受性の高性能爆薬LLを組み合わせた、徹甲爆風/断片化弾頭に変更されている。弾頭の作動はプログラム可能な多機能信管によって、効果を最適化されるよう設計されており、艦船を攻撃する場合は命中寸前に水線付近で弾頭部分が分離される仕組みとなっている。

誘導は中間誘導に慣性航法装置とGPS、地形等高線照合装置(TERCOM)の併用、終末誘導にデュアルバンドの画像赤外線シーカーをそれぞれ使用している。TERCOMの搭載は陸上での匍匐飛行や複雑な地形の沿岸部での運用を想定しているためで、200個の経由点が登録可能となっており、高度な航法による飛翔が可能となっている。この能力によりNSMは単なる対艦ミサイルではなく、対地攻撃も可能な巡航ミサイルと見なされる事もある。

今回出展された潜水艦発射型NSM533mm魚雷発射管からNSMを収容するカプセルを射出するもので、コングスベルグディフェンス&スペースはカプセルに収容するにあたって、艦艇搭載型のNSMからサイズや射程などが変更される可能性があると述べている。

現時点で潜水艦発射型NSMはコンセプトスタディの段階にあるが、コングスベルグディフェンス&スペースはユーザーの要望があれば、早期に開発できるとの見通しも示している。