JMUディフェンスシステムズ、INDOで多用途水陸両用車をアピール

JMUディフェンスシステムズが展示した多用途水陸両用車の模型

ジャパン・マリンユナイテッド(JMU)の子会社で、防衛装備品の開発・製造を手がけるJMUディフェンスシステムズは、ジャカルタで開催された防衛装備展示会「INDO」に、同社が自社資金で開発した多用途水陸両用車(Multipurpose Amphibious Vehicle)の模型を展示した。

多用途水陸両用車はJMUディフェンスシステムズが陸上自衛隊向けに開発・製造した94式水際地雷敷設装置をベースとしており、基本的な車体レイアウトは94式に準じているが、94式水際地雷敷設装置が4×4の車輌であるのに対し6×6となっており、不整地を含む路上での走行能力も向上している。

浮航時は94式水際地雷敷設装置と同様、左右のフロートを倒して浮力を向上させる。航行時の推進システムは94式水際地雷敷設装置(プロペラ)と異なり、2基のウォータージェットを使用している。

スペックは全長約12m、全幅約3.5m、全高約3.5m、重量約20t、ペイロード約6t。パワートレインはメインエンジンにMTU 8V199ディーゼル・エンジン(出力530kw)、ウォータージェットにアメリカのNAMJET TJ381がそれぞれ採用されており、路上最大速度は70km/h、最大水上浮航速度は9ノット(16.7km)/h、シーステート3での運用が可能とされている。

INDOでは輸送のほか水難事故・災害救助や救急搬送などの用途も提案された

JMUディフェンスシステムズは2015年に開催されたMAST ASIAでも水陸両用車に関する展示を行なっているが、今回のINDOではカーゴクレーン、カーゴリフトの搭載による輸送能力の強化に加えて、水難事故や津波災害などでの救助、医療ユニットを搭載した救急搬送などの用途も提案しており、多用途性のアピールに務めていた。

同社は陸上自衛隊の水陸機動団の兵站車輌や大規模災害の救援車輌として提案を行なっているほか、インドネシアやフィリピンなど、島嶼の多い国や地域での需要も探っている。