米空軍、UH-1Nの後継機にMH-139を選定

UH-1Nの後継機として84機が発注されたMH-139(写真:Boeing)

ボーイングは9月24日、アメリカ空軍からMH-139ヘリコプター84機と、訓練装置、支援器材などを総額24億ドルで受注したと発表した。

MH-139は現在アメリカ空軍がICBM(大陸間弾道弾)基地への連絡や、VIP輸送、地域支援などに使用しているUH-1Nの後継機として導入されるもので、下馬評ではロッキード・マーティンとシエラネバダが共同提案していたUH-60の派生型、HH-60Uの採用が有力視されていたが、ボーイングとレオナルドが共同提案したAW139の派生型、MH-139に軍配が上がった。

レオナルドはアメリカのフィラデルフィアでAW139の最終組み立てを行なっており、MH-139もフィラデルフィアのレオナルドの工場で機体の最終組み立てを行ない、その後フィラデルフィアのボーイングの工場で、空軍規格への改修を受け、引き渡される計画となっている。

イタリア沿岸警備隊のAW139(写真:Leonard)

MH-139の原型機であるAW139は最大出力(5分制限)で3,360hp、片方のエンジンが停止した状態でも1,872hp(2.5分制限)の出力を発揮できる、プラット・アンド・ホイットニーのPT6C-67Cターボシャフト・エンジンの採用により、高温・高地といったヘリコプターにとって厳しい環境下でも高いホバリング性能を発揮できるだけでなく、吸気速度の高い夏季や緯度の低い海域でも、余裕をもった飛行が可能となっている。

さらに複合材を用いた5枚のメインブレードは、最新の技術を適用した設計が施されており、騒音と振動はもちろん、ダウン・ウォッシュも極力抑えられているほか、このクラス(7トン級)では最大となる、8.0㎥のキャビン容積を確保している。

AW139は全世界で270以上の官公庁、軍隊、民間企業で運用されており、日本でも海上保安庁や大阪府警をはじめとする道府県警察航空隊、東京消防庁をはじめとする消防防災航空隊に採用されているほか、関西テレビなどが報道用機としても運用している。