エンブラエル、KC-390の引渡し延期を発表

7月に開催されたファンボロー・エアショーに参加したKC-390

ブラジルのエンブラエルは7月31日に開催された2018年第2四半期の業績説明会で、現在同社が開発を進めている空中給油/輸送機「KC-390」のブラジル空軍への引渡し開始を、2019年に延期すると発表した。

エンブラエルは2018年中に、通算3号機となる量産初号機のブラジル空軍への引渡し開始を目標に、2機の試作機で各種試験を行ない、2017年12月の時点でエンブラエルは1,500時間の飛行試験、4万時間の地上試験を実施。またブラジルの民間航空当局であるANAC (Agencia Nacional de Aviacao Civil) から、民間輸送機としての運用に必要な予備型式証明も取得していた。

エンブラエルによればKC-390のブラジル空軍への引渡し前に完了を必要とする試験は、既に96%が完了しているが、2018年5月に試作機のうち1機が滑走路から逸脱する事故を起こし、残る試験の実施スケジュールの変更が必要となったことから、ブラジル空軍への引渡し時期の延期を余儀なくされることとなった。

なおエンブラエルはKC-390の引渡し延期に伴い、2018年第2四半期の純収益が1億2,700万ドル減少したことも明らかにしている。