サーブ、グリペンセミナーを開催

スウェーデン空軍とブラジル空軍の採用が決定しているグリペンNG(JAS39E)

サーブは5月16日、ストックホルムで同社の戦闘機JAS39グリペンに関するセミナーを開催した。

セミナーでは同社の航空機ビジネス部門責任者のヨナス・イェルム氏、グリペンのセールス・マーケティング部門責任者のリチャード・スミス氏、テストパイロットのミカエル・オルソン氏、グリペンの電子戦装置のセールス・ディレクターのインガ・ベルグストローム氏が参加。グリペンの今後のセールス方針や開発状況、将来の展開などに関するプレゼンテーションを行なった。

ストックホルムで行なわれたセミナーの模様。ライブ配信も行なわれた(画像:SAAB)

イェルム氏はプレゼンテーションで、グリペンの発展型であるJAS39E/F(グリペンNG)と、現行型のJAS39C/Dを並行してセールスしていく方針を確認した上で、JAS39C/Dは今後も能力向上が計画されており、マーケットで競合する中古戦闘機が短期間で陳腐化するのに対し、グリペンC/Dは30年以上の運用が可能であると述べ、JAS39C/Dの優位性をアピールした。

スミス氏はスイスの新戦闘機のRFP(提案要求)に間もなく応じる予定であり、来年発出が予定されているカナダの新戦闘機のRFPに対しても、応札する意向を示した。またSu-35の導入を決定したインドネシアに関しても、現在同国空軍が運用しているホーク200の後継機として、グリペンの提案を検討していることや、オーストリア、フィリピンに対する提案を検討していることなどを明らかにした。

グリペンの電子戦装置のプレゼンテーションを行なうベルグストローム氏(画像:SAAB)

今回のセミナーは全世界にライブ中継されており、プレゼンテーターによる視聴者からの質問に対する回答も行なわれた。
視聴者から寄せられた、同国海軍の艦載機にグリペンの艦載機型であるグリペンMを提案する意向があるのかとの質問に対し、イェルム氏はRFI(情報提供要求)に応じたことを明らかにした上でグリペンMがインド海軍の空母艦載機に要求される能力を充たしていると述べた。

また同じく視聴者から寄せられた、競合機に比べてサイズが小さいグリペンでは、電子戦装置に大きな電力を供給できないのではないかという質問に対し、ベルグストローム氏はグリペンNGに搭載される電子戦装置は、半導体に大きな出力を得られるガリウム・ナイトライド(窒化ガリウム)を用いており、電波発信装置は競合機を上回る出力を備えていると回答した。