サーブ、シンガポールエアショーでリモートタワーをアピール

サーブが出展したリモートタワーのデモンストレーター

サーブはシンガポールエアショーに、同社が開発したリモートタワー(遠隔管制塔)のデモンストレーターを出展した。

スウェーデンではリモートタワーの実運用が開始されており、現在はスウェーデン中部のスンズバル空港に隣接する管制センターから、スウェーデン北部のエルンシェルツビク空港と南部の2空港の管制を行っている。

空港には滑走路の全周360度をカバーできるビデオカメラ、トランスポンダーの発信する信号に連動して自動的に追尾し、必要に応じて部分の拡大が可能なパン-ティルトズームカメラ2基、信号灯、マイクロフォンを備えるタワーが設置されており、管制官は管制センターから、これらのセンサーが収集した画像と音声情報を利用して管制作業を行う。

カメラと信号灯、マイクを備えるタワー。将来はセンサーの追加も検討されている(写真:SAAB)

管制センターの管制官用コンソールの前には、縦長の10枚の大型ディスプレイによってスクリーンが設置されており、スクリーンにはカメラが収集した滑走路前周360度の画像情報のうち、225度の画像が投影できる。管制官は使用するカメラを切り替える事で空港全体の状況を把握できるほか、パン-ティルトカメラを使用して、空港や離着陸する航空機のクローズアップ画像を得ることが出来る。

近年では都市部の大規模空港でのサポートシステムとして、リモートタワーを採用する事例も現れており、2017年5月にはロンドンのシティ空港に採用されている。ロンドン・シティ空港のシステムは2018年に完成し、1年程度の試験を経た後、2019年からの供用開始が予定されている。