中国のAVIC、偵察・攻撃型無人機「翼龍Ⅱ」をパリ航空ショーに出展

搭載可能な各種兵装と共に展示された「翼龍Ⅱ」の実大モックアップ

中国の中国航空工業集団公司(AVIC)はパリ航空ショーに、偵察・攻撃型無人機「翼龍Ⅱ」(WING LOONGⅡ)の実大モックアップを出展した。

翼龍ⅡはAVICの傘下企業である成都飛機設計研究所が開発した無人機「翼龍」シリーズの最新型で、最初の実用機型の「翼龍Ⅰ」は人民解放軍に採用されているほか、サウジアラビアやUAEにも輸出されている。

翼龍Ⅱは最大飛行時間こそ翼龍Ⅰと同じ20時間であるものの、エンジンの変更などにより最大速度は280km/hから370km/hへ、上昇限度も5,000mから8,000mへとそれぞれ向上しており、最大離陸重量も増加している。

搭載するセンサーの性能などは明らかにされていないが、機首下部の旋廻式ターレットには光学センサーと赤外線センサー、レーザー側距/照準装置が収容されており、機首上部に搭載された衛星通信アンテナを用いれば、遠隔地からでもリアルタイムで画像の送信が可能とされている。兵装はクラスター爆弾、レーザー誘導爆弾、赤外線誘導弾、GPS誘導弾など主翼下パイロンに搭載できる。

攻撃能力を備える無人機の輸出はミサイル管理レジームによって制限されており、アメリカのジェネラル・アトミクスなど、レジームに参加している国のメーカーは、中東圏などへの輸出が難しい状況にある。一方中国はこのレジームに参加しておらず、AVICは今回のパリ航空ショーへの出展を機に、中東やアフリカ諸国などへも「翼龍Ⅱ」の輸出を積極的に行ないたいという意向を示している。