BAEシステムズ、米海兵隊用次期水陸両用戦闘車の試作車を納入

BAEシステムズとイヴェコが共同開発した、ACV1.1の試作車輌の初号車’(写真:BAE SYSTEMS)

BAEシステムズは、アメリカ海兵隊の次期水陸両用戦闘車輌取得計画「ACV1.1」用に開発した試作車輌の初号車をアメリカ海兵隊に納入した。

アメリカ海兵隊は現在運用している水陸両用戦闘車輌AAV7を、浮航能力を持つ装輪車輌と装軌式車輌で更新するACV(Amphibious Combat Vehicle/水陸両用戦闘車輌)計画を進めており、ACV1.1は装輪式車輌の取得計画にあたる。

ACV1.1にはBAEシステムズ、SAIC、ロッキード・マーティン、ジェネラル・ダイナミクス・ランドシステムズ、アドバンスド・ディフェンス・ビハイクル・システムズの5社が提案を行ない、審査の結果BAEシステムズとSAICが試作車輌の製造に駒を進めている。

BAEシステムズはイタリアのイヴェコとチームを結成して提案を行なっており、両社はイヴェコがプライベート・ベンチャーで開発し、6×6型がブラジル軍に採用された「スーパーAV」をベースにACV1.1用の水陸両用装輪装甲車を開発した。

浮航テストを行なうACV1.1の試作車輌(写真:IVECO)

ベースとなったスーパーAVは水上での浮航能力を重視したため車体にはアルミ合金が使用されており、その結果基本状態の防御力はNATOの標準防御規格(STANAG4569)レベル1と、この種の車輌としては低いが、増加装甲の装着により防御力を向上させることができる。

パワー・プラントはイヴェコ製のディーゼル・エンジン「クルソア13」(500hp)が採用されており、ZF社製の7速オートマチック・トランスミッションと組み合わされている。路上での最大速度は105km/h、水上での航行速度は10km/hで、航続距離は路上で800km、水上では64km、シー・ステート2の状態での浮航も可能とされている。

アメリカ海兵隊はBAEシステムズとSAICに、それぞれ16輌の試作車輌の製造を要求しており、両社の試作車輌は海兵隊で18ヵ月間をかけて試験が行なわれる予定となっている。