デ・ハビランド・エアクラフト・オブ・カナダ(以下デ・ハビランド・カナダ)は3月31日、DHC-515水陸両用消防飛行艇の販売を開始したと発表した。
DHC-515はカナディアが開発した消防飛行艇CL-215の発展型CL-415にさらなる改良を加えたもので、デ・ハビランド・カナダの親会社で、2016年に2016年にボンバルディア・エアロスペースから製造権を取得したバイキング・エアがCL-515の名称で開発を進めていた。
DHC-515に関してはヨーロッパの顧客が、カナダ商業公社を通じた政府間交渉の結果が良好であることを条件に、22機の購入意向書に署名している。
デ・ハビランド・カナダは今後の10年間の半ばまでにヨーロッパの顧客へのDHC-515の初号機を納入し、10年間の終わりごろには他の顧客への納入が開始できるとの見通しを示している。
DHC-515の最終組み立ては、現在CL-215とCL-415の作業が行われているアルバータ州カルガリーの工場で行われる予定となっており、数年間で500名上の雇用が見込まれている。