FNSS、水陸両用装甲戦闘ドーザー「AACE」をDSEI JAPANでアピール

ヌロルマキナのブースに展示された「AACE」の大型模型

トルコの車輌メーカーのヌロルマキナはDSEI JAPAN 2019に、同社と同じヌロル・ホールディングスの傘下企業であるFNSSの水陸両用装甲戦闘ドーザー「AACE」の模型を出展した。

AACEは全長6.2m、全幅3.3m、全高3.2m、重量1万9,500kgの装軌式車輌で、浮航能力を持たせるため,車体には高強度の防弾アルミニウムを使用している。

乗員は2名、陸上での最大速度は45km/h、航続距離は450km、登坂率は60%、サイドスロープは30%、超壕能力は1.5m、超堤能力は0.4m。2基のウォータージェットの使用により、最大8.6km/hの速度で浮航できる。

ミッションシステムとして、15,000kgのリカバリーウィンチと、昼間用カメラ/赤外線カメラを装備するほか、正圧形CBRN防護システム、空調(冷暖房)システム、消化システム、発煙弾発射機も備える。

AACEは陸上自衛隊の75式ドーザの後継候補となっており、FNSSはDSEI JAPANで価格の安さと生存性の高さ、水陸両用性能などをアピールして、受注獲得を狙ったものと見られる。