三菱重工業、将来多用途フリゲート「FMF」のコンセプトモデルをDSEI JAPANに出展

海自の「30FFM」の原型となった「FMF」のコンセプトモデル

三菱重工業は18日から20日まで開催されたDSEI JAPAN 2019に、将来型多用途フリゲート「FMF」(Future Multi-mission Frigete)と、FMFをベースとする水上艦艇ファミリーのコンセプトモデルを出展した。

FMFは海上自衛隊が建造を進めている「30FFM」の原型として開発された多用途フリゲート。全長は130~140m、満載排水量は5,500~6,000t、喫水高は16m、最大速度は30kt/h以上と発表されている。

FMFは同社が海上自衛隊向けに建造してきた護衛艦に比べて、ステルス性能を追求したデザインが採用されており、また設置されたモニターで全周視界も確保できる「アドバンスド・インテグレーテッドCIC」や、艦尾に設けられた、各種ミッションモジュールを搭載できる「マルチ・ミッション・ベイ」などの新機軸が盛り込まれている。

OPVの海軍仕様型のコンセプトモデル

FMFファミリーは基本型のFMFのほか、FMFの胴体を延長した「FMF-AAW」と、胴体を短縮したOPV(哨戒艦)の海軍型と沿岸警備隊型の4タイプで構想されている。全長145~160m、満載排水量7、000~8,500t、喫水高18m、最大速度30kt/hのFFM-AAWは、胴体の延長によりVLSの搭載数の増加を図っている。

全長85~100m、満載排水量1,500~2,000t、喫水高14m、最大速度25kt/h以上のOPVは、海軍型、沿岸警備隊型とも基本的な船体デザインは共通しているが、海軍型のマストが原型のFMFと同様、ステルス性能を重視した形状となっているのに対し、自艦の存在を他の船舶に知らしめる必要もある沿岸警備隊型のマストは、ラティス・マストに近いデザインの形状となっているなど、任務の性質の違いによりデザインが変更されている。

OPVの沿岸警備隊型のコンセプトモデル

三菱重工業はFMF-AAWについて、将来海上自衛隊の汎用護衛艦(DD)などの後継が必要となった際、開発期間の短縮とコストの低減が図れるとしており、OPV型に関しては国内だけでなく、輸出の可能性も模索している。