三菱重工業、8輪装甲車「MAV」の試作車をDSEI JAPANに出展

三菱重工業が出展した「MAV」の試作車

三菱重工業は18日に開幕した防衛総合イベント「DSEI JAPAN 2019」に、防衛装備庁が陸上自衛隊の96式装輪装甲車を更新する、次期装輪装甲車の試験車輌として導入を決定した「機動装甲車」の原型となる8×8の装輪装甲車「MAV」(Mitsubishi Armored Vehicle)のAPC(装甲兵員輸送車型)の試作車を出展した。

試作車のサイズは全長8m、全幅2.98m(側面のスラット装甲と反応装甲は含まず)、全高2.2m、空虚重量は18t、戦闘重量は最大28t。オプションで車体側面に爆発反応装甲、車体側面と後部にスラットアーマーの装着が可能とされている。

MAVと共に展示されたMAV用のディーゼル・エンジン

エンジンは自社製のディーゼルエンジンで、サスペンションには独立懸架のダブル・ウィッシュボーン油圧式、全輪駆動方式を採用している。路上最大速度は100km/hと以上と発表されている。

車内は公開されていないが、会場で公開された動画では地雷・IED対策として、車内にフローティング・シートが採用されている。乗員は車長、操縦手含めて合計11名とで、動画の印象では車内容積はかなり大きいという印象を受けた。

車体後部はモジュラー設計が採用されており、APC型よりも天井高の高いモジュールを組み合わせることにより、装甲救急車型や指揮通信車型のような派生型も容易に開発できる。

MAVは三菱重工業が開発し、生産を行なっている16式機動戦闘車の技術を応用して開発されている。同社は量産型の機動装甲車は、16式機動戦闘車と80%以上の部品の共通性を持たせるとしており、部品の共通化による運用コストの低減と、補給の効率性向上が、機動装甲車のアドバンテージの一つであるとの見解を示している。