ボーイング、北東アジア地域の民間機市場予測を発表

ブリーフィングを行なったランディ・ティンゼス氏

ボーイングは10月9日、東京都内のボーイング・ジャパンのオフィスで、北東アジア地域(日本・韓国・台湾)の民間航空機市場予測に関するブリーフィングを開催した。

ブリーフィングを行なったボーイングの民間航空機部門マーケティングバイスプレジデントのランディ・ティンゼス氏は、2019年から2038年までの20年間で北東アジア地域には1,420機の旅客機需要があり、うち590機を占めるワイドボディ機の需要の大半が買い替え需要であるとの見通しを示した。

またティンゼス氏はLCC(格安航空会社)の路線拡張などにより、アジア北東地域では年1.9%のトラフィック増加が見込まれており、それに伴って1万9,000名のパイロット、2万2,000名の整備士、3万4,000名のキャビンクルーが必要になるとの予測を示した上で、円滑な人材の育成と供給が必要であり、ボーイングも関係機関などと協力して人材の育成に努めていくと述べた。

2019 年のパリエアショーで展示された777Xの模型

ティンゼス氏は自社の民間航空機の最新状況についても説明を行なっており、開発中の777Xの進捗状況について、エンジンの開発が進捗の鍵を握っており、2020年の早い段階での初飛行と同年後半に就航するという目標を示した上で、スケジュールはエンジンの開発状況によって決まるとの見解を示した。

ライオン・エアとエチオピア航空の運航機の事故により、2019年3月から運航が停止している737MAXに関しては、ソフトウェアの改良とハードウェアの微調整を進めるのと並行して、700回以上のテストフライトも実施しており、2019年10~12月期の運航再開を目標に全力を尽くしていると述べた。

また単通路機とワイドボディ機のギャップフィラーと位置づけられている、220~270席クラスの新型旅客機「NMA」(New Mid Market Airplane)についてティンゼス氏は、ボーイングは737MAXの運航再開を最優先事項と位置づけており、NMAの開発は737MAXの運航が再開された後になると述べた上で、2020年内にローンチし、2025年前後に運航を開始するとの見通しを示した。