カナダの新戦闘機コンペから、タイフーンが脱落

2019年6月に開催されたパリエアショーに展示されたユーロファイター・タイフーン

イギリス国防省とエアバスは8月30日、カナダ空軍のCF-18(F/A-18A/B)を後継する新戦闘機の選定コンペから撤退することを、カナダ政府に通告したと発表した。

イギリス国防省とエアバスはユーロファイター・タイフーンの正式提案を計画していたが、7月23日にカナダの公共事業・調達省が発出した提案要求書を検証した上で、撤退を決定した。

イギリス国防省とエアバスは撤退の理由として、カナダがアメリカと共同運用しているNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)のセキュリティー要件を満たすために、イギリス国防省とエアバスが多大なコストをかけなければならないことや、イギリス政府とエアバスが提案していた「タイフーン・カナダ」パッケージが十分に評価しないまま、2019年に入って公共事業・調達庁がカナダの産業に寄与することを義務付けた産業技術的便益を改訂したことなどを挙げている。

カナダのCF-18後継機コンペからは既にダッソー・ラファールが撤退しており、現時点ではロッキード・マーティンのF-35A、ボーイングのF/A-18E/Fスーパーホーネット、サーブのグリペンEの3機種の正式提案が見込まれている。

カナダ公共事業・調達庁は2020年春に提案を締め切り、2022年の初旬に選定結果を発表。2025年から機体の引渡しを開始するというスケジュールを発表している。