ボーイング、スーパーホーネットの海外セールス戦略をパリエアショーで発表

ボーイングのパビリオンで展示されたスーパーホーネットブロックⅢ仕様機の模型

ボーイングは6月18日、第53回パリエアショーの会場内で、F.A-18E/Fスーパーホーネットの海外セールスに関する説明会を開催した。

説明会ではまず、アメリカ海軍に採用されたF/A-18E/Fスーパーホーネットの最新仕様機「ブロックⅢ」の概要説明が行なわれた。ブロックⅢ仕様機はネットワーク戦能力と通信能力の強化、大型多機能ディスプレイを使用する先進コクピットシステムの導入、胴体上面へのコンフォーマル燃料タンク増設による航続距離の延伸などが図られているほか、機体寿命も6,000時間から1万時間に延伸されている。

ブロックⅢ仕様機は既にフィンランドとスイスへ提案されているほか、インド空軍とインド海軍、ドイツ空軍、カナダ空軍への提案も計画されており、ボーイングは5ヵ国で最大350機の需要があるとの見通しを示した。

ボーイングは6ヵ国で最大350機の需要を見込んでいる

フィンランド空軍のF./A-18C/Dを更新する新戦闘機計画「HX」には、スーパーホーネットのブロックⅢ仕様機と、F/A-18Fをベースとする電子攻撃機のEA-18Gグラウラーがパッケージとして提案されているが、ボーイングの担当者は説明会に出席した記者からの質問に答える形で、ドイツに対しても同様の提案がなされる可能性があると述べている。

またボーイングはスーパーホーネットを導入する海外ユーザーの稼働率向上と運用コストを低減するため、アメリカのFMS(対外有償軍事援助)と、アメリカ政府を介さないDCS(直接商業売却)を併用するサポートコンセプトや、スペアパーツのプール体制などを構築する方針を、この会見で明らかにしている。

ボーイングが示した海外ユーザー向けサポートコンセプトの概念図