東京防衛航空宇宙時評

三菱重工業、自律無人機ネットワーク型監視システム「CoasTitan」を発表

三菱重工業とPRODRONEが共同開発した「CoasTitan」用UAVの技術実証機

三菱重工業は12月6日、東京都品川区の本社でセキュリティービジネスへの取り組みに関する説明会を開催。その席で自律無人機ネットワーク型監視システム「CoasTitan」を発表した。

「CoasTitan」の概念図(画像:三菱重工業)

CoasTitanは自律型のUAV(無人航空機)、USV(無人水上艇)、UUV(無人潜水艇)を組み合わせた監視システムで、三菱重工業はテロ活動や不法移民の流入、密輸、海賊、密漁など、沿岸部では多様なリスクが増加している沿岸警備や、プラントの監視、インフラのメンテナンスなどへの活用を視野に入れている。

説明会の会場にはCoasTitan用に開発された回転翼型UAVの技術実証機も展示された。このUAVは三菱重工業と産業用ドローンの専門メーカーであるPRODRONEの共同開発機で、三菱重工業は搭載するセンサーの画像処理システム、PRODRONEは機体をそれぞれ担当している。

説明を行なった三菱重工業防衛・宇宙セグメント 先進システム事業推進部の江口雅之部長

説明会に出席した三菱重工業の防衛・宇宙セグメント 先進システム事業推進部の江口雅之部長は、民需は官需に比べてスピーディーな開発が要求されるため、UAVやUSVなどのビークルは高い技術力を持つ他社の製品を利用して、三菱重工業は画像処理やAI(人口知能)の活用による目標物の特定などに用いるソフトウェアと、システム全体の開発に専念する方針を明らかにしている。

CoasTitanの開発は2017年から開始されており、海上でUAVとUSVを使用して目標の検知・類別、識別、追尾などの試験を行なっている。江口部長は2019年度中にCoasTitanの開発を完了し、国内外に提案していく意向を示している。

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