東京防衛航空宇宙時評

エルビット・システムズ、航空機用ミサイル妨害システムをJA2018に出展

中~大型旅客機や輸送機への搭載を想定している「C-MUSIC」

エルビット・システムズは11月28日から30日まで開催された国際航空宇宙展2018東京(JA2018)に、レーザーを用いて赤外線誘導ミサイルのシーカーを欺瞞するDIRCM(Directional Infared Counter Mmeasures/指向性赤外線妨害装置)の「C-MUSIC」と「J-MUSIC」を出展した。

C-MUSICは赤外線、紫外線、レーザーの3つのセンサーを用いた警報装置と、レーザー照射装置によって構成されており、構成品は全長2.7m、全幅0.6m、全高0.5mのポッドに収容されて航空機に装着される。

オランダのインフラレッドコンサルティング・モデリングは、民間航空機に総重量160kgのC-MUSICを搭載した場合、システムの重量と空気抵抗の増加によって燃料消費量が3%程度増加すると見込んでおり、同社はこれが民間機のDIRCM導入の大きな障害の一つになるとしている。

総重量を57kgに軽減した「J-MUSIC」

J-MUSICは燃料消費量の増加に敏感なエアラインへのDIRCMの普及と、ヘリコプターなどへの搭載を想定して開発されたDIRCMで、原理はC-MUSICと同様だが、重量は57kgにまで軽減されている。

C-MUSICとJ-MUSICを含むエルビット・システムズのDIRCMは、ボーイング737、747、757、767、787、エアバスA320、レオナルドの大型ヘリコプターAW101、ロッキード・マーティン(旧シコルスキー)のUH-60、エアバス・ディフェンス・アンド・スペースのA400MとレオナルドのC-27J、C-130J、エンブラエルKC-390などに採用されている。

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