アメリカ空軍、T-38後継機にボーイング・サーブ案を採用

T-38後継機に採用されたボーイング・サーブ案の試作機「BTX-1」

T-38後継機に採用されたボーイング・サーブ案の試作機「BTX-1」(写真:SAAB)

アメリカ空軍は9月27日、現在同空軍が使用しているT-38C「タロン」練習機を後継する次期練習機として、ボーイングの提案を採用し、同社との間で475機以上の航空機と120基のシミュレーターを含む、総額92億ドルの契約を締結したと発表した。

T-Xにはボーイングのほか、ロッキード・マーティンが韓国のKAIと共同開発したT-50練習機をベースとするT-50A、イタリアのレオナルドが同社のアメリカ法人を通じて、M346練習機をベースとするT-100をそれぞれ提案していた。両社の提案が既に実績のある練習機の発展型であるのに対し、ボーイングはリスクシェアリングパートナーのサーブと共同開発した新型機(試作機名称BTX-1)を提案している。

BTX-1はF-35など第5世代以降の戦闘機パイロットの訓練を想定して開発されており、コックピットにはタッチパネル式大型ディスプレイが採用されているほか、地上のシミュレーターとデータリンクを介しての接続も可能になっている。また、取得性(価格)と整備性の向上にも重きが置かれている。

アメリカ空軍は今回採用された新練習機(BTX-1)の初号機とシミュレータを、2023年にサン・アントニオ・ランドルフ統合基地に配備し、その後コロンバス空軍基地などへも順次配備を進め、2024年にIOC(初度作戦能力)、2034年にFOC(完全作戦能力)を獲得するスケジュールも明らかにしている。