東京防衛航空宇宙時評

タレス、航空機搭載型AEWシステム「CERBERUS」を、MAST ASIAに出展

タレスがMAST ASIA 2015に出展した「CERBERUS」の模型

タレスがMAST ASIA 2015に出展した「CERBERUS」の模型

タレスはMAST ASIA 2015に、航空機搭載型早期警戒(AEW)システム「CERBERUS」の模型を出展した。

CERBUSは吊り下げ式のドームに収容された機械式パルスドップラー・レーダーとミッションシステムから構成されている。

レーダーは対空(ルックアップ・ルックダウン)のほか、地上の移動目標探知モード、地上監視モード、沿岸監視モードなど多様なモードを備えており、同時に3つの異なるモードの運用が可能となっている。

ミッションシステムは優れたデータリンク機能を持ち、秘匿化されたデータリンクを用いることで、部隊内へのレーダー情報の送信や、リレー通信も可能となっている。またESM、IFF、AISといった他のセンサー情報と、レーダーが得た情報を統合して整理する能力も備えており、ミッションオペレーターの負担も軽減する。

今回出展されたのは、タレスのイギリス法人タレスUKが、イギリス海軍のシーキングASaC(Airborne Surveillance and Control)を後継する早期警戒機計画「クロウズ・ネスト・プログラム」に提案している、アグスタウェストランドのAW101「マーリン」HM.2ヘリコプターをプラットフォームとするタイプの模型だが、「CERBERUS」はヘリコプターだけでなく、固定翼機やUAV(無人航空機)、気球、飛行船などへの搭載も可能とされている。

クロウズ・ネスト・プログラムにはロッキード・マーチンUKが、イスラエルのIAIエルタ製AESAレーダー「EL/M-2052」 を搭載したセンサーポッドを使用するシステムを提案しているが、アフガニスタンなどで使用された実績と、そのフィードバックを生かした改良が行なわれた点などが高く評価され、現時点では「CERBERUS」が優勢との情報もある。

 

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