東京防衛航空宇宙時評

JMUディフェンス・システムズ、MAST ASIAで水陸両用車を発表

JMUディフェンス・システムズが出展した水陸両用車の模型

JMUディフェンス・システムズが出展した水陸両用車の模型

 

ジャパン・マリンユナイテッド(JMU)の防衛装備品開発・製造部門であるJMUディフェンスシステムズはMAST ASIA 2015の会場で、水陸両用車(Amphibious Vehicle)の模型を展示した。

展示された水陸両用車は同社が陸上自衛隊向けに開発し、製造した94式水際地雷敷設装置をベースに自社開発しているもので、基本的な車体レイアウトは94式に準じているが、94式水際地雷敷設装置が4×4の車輌であるのに対し6×6となっており、不整地を含む路上での走行能力が向上していると思われる。なお、路上での最大速度は94式水際地雷敷設装置50km/hを上回る、約65km/h程度と、JMUディフェンスシステムズではしている。

車体は装甲化されていないが、必要に応じ操縦席の周囲に増加装甲の装着も可能とされている。ペイロードは6t程度で、人員であれば28名程度の輸送が可能と見られる。

浮航時は94式水際地雷敷設装置と同様、左右のフロートを倒して浮力を向上させる。航行時の推進システムは94式水際地雷敷設装置(プロペラ)と異なり、2基のウォータージェットを使用しており、浮航時の最大速度は10ノット/hに達する。

水陸両用車はシーステート3での運用が可能とされているが、会場で公開された試験時の映像では、限りなくシーステート4に近い海面での浮航が行われていた。

JMUディフェンスシステムズは水陸両用車の用途として、水陸両用部隊用の輸送や大規模災害の救援などを想定しており、防衛省に提案を行なっている。また離島の多い国や地域での需要を探ることも視野に入れている。

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